Infertility treatment 不妊症

不妊とは、妊娠を希望される方が避妊を行わずに1年以上妊娠に至らない状態を指します。
年齢や健康状態によっては、1年を待たずに検査や治療を開始するケースもあります。
「妊娠に向けて体の状態を知りたい」「そろそろ妊活を始めたい」とお考えの方には、医師が状況に応じた検査や治療の選択肢をご案内いたします。 当院では、患者さま一人ひとりのご希望や体調に配慮し、無理のないペースで進める不妊治療を心がけています。

このような症状や悩みはありませんか

結婚して1年以上たつのに妊娠していない 生理周期が不規則、または生理がない月がある
強い生理痛で日常生活に支障がある 排卵の有無が気になる 基礎体温が安定しない

検査について

妊娠に必要な体の状態を調べるため、以下の検査を行っています。

卵管造影検査

卵管の通過性や子宮の形に異常がないかを確認する検査です。検査によって得られる情報をもとに、適切な治療方針を検討していきます。

血液検査

ホルモンのバランスや排卵の有無など、妊娠に関わる体内の状態を確認します。

治療について

タイミング療法(自然妊娠のサポート)

排卵のタイミングを予測し、妊娠の可能性を高めるための方法の一つです。
基礎体温、超音波検査、ホルモン値の測定などの情報をもとに、排卵の時期を把握し、医師が適切なタイミングについてアドバイスします。

この方法は、検査で特に大きな異常がみられなかった方や、自然妊娠を希望される方などに行われることがあります。
患者さまの状態に合わせて、無理のない範囲で治療方針を検討していきます。

タイミング療法を一定期間継続しても妊娠が確認できない場合は、他の治療方法への移行を検討することがあります。

タイミング療法(自然妊娠のサポート)

排卵誘発剤の使用(排卵のサポート)

排卵のリズムが不安定な方や、排卵が確認されない方に対して、医師が必要と判断した場合に行われる治療です。
内服薬や注射などにより排卵を促すことで、妊娠に向けた環境を整えることを目的としています。
使用する薬剤の種類や量は、ホルモン検査や超音波検査の結果をもとに慎重に判断し、排卵が過剰に起きないよう医師が管理しながら行います。

症状によっては、タイミング療法と併用されることもあります。治療は超音波検査で卵胞の状態を確認しながら進めていきます。

なお、使用する薬剤には副作用の可能性もあり、ごくまれに卵巣過剰刺激症候群(OHSS)などが生じる場合があります。体調の変化があれば、すみやかにご相談ください。

排卵誘発剤の使用

人工授精(AIH:配偶者間人工授精)

人工授精とは、採取した精子を洗浄・濃縮し、排卵のタイミングに合わせて子宮内に注入する方法です。
性交に頼らずに精子を子宮内に届けることで、妊娠の可能性を高めることがあります。

以下のようなケースで検討されることがあります:
タイミング療法で妊娠に至っていない方
軽度の男性因子(精子数や運動率の軽度な低下)
性交がうまくできないご夫婦
排卵と性交のタイミングが合いにくい場合

人工授精は体外受精とは異なり、身体への負担が少ないとされる方法の一つです。1回で妊娠に至るとは限りませんが、複数回の実施で妊娠に至るケースもあります。
医師の判断により、適切なタイミングでご案内します。
※人工授精は保険適用外(自由診療)となります。治療内容や回数により費用が異なるため、詳細はお問い合わせください。

人工授精(AIH:配偶者間人工授精)

おひとりおひとりに合ったペースで

不妊治療は、お体の状態やご希望に応じて進め方が異なります。
当クリニックでは、無理のないペースで、患者さまの不安や負担に配慮しながら治療を進めることを心がけています。
治療や検査についてご不明な点があれば、医師までご相談ください。